年末、年始は読み切れなかった書籍を読むことにしています。
その中で、ぜひ読み終えたいのが、林吉永氏の近著「避戦の地政学」(かもがわ出版)です。林氏は航空自衛隊空将補で退官し、現在国際地政学研究所常務理事を務めています。副題に「戦争の世界史から学ぶ」とあるように古代のペルシャ戦争、ペロポネソス戦争からプーチンの戦争までの戦争の歴史を地政学的な観点から検証した500ページ余りの労作です。
林氏は本書を執筆した動機について「人類はいかに愚かな戦争を繰り返してきたかを知ることは、将来の愚かな戦争を繰り返さないために重要だ」と語っています。また、「反戦」でもなく「非戦」でもなく「避戦」の文字を使っているのは冷戦下に航空自衛隊員であった氏が常に心がけていたことだとも語ってくれました。
我が国を取り巻く情勢がきな臭くなってきた現在、改めて愚かな戦争を繰り返さないためにも熟読玩味しようと思っています。
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